初めてのお手本『スペース・スウィーパーズ』

『スペース・スウィーパーズ』2021/韓国映画

(!ネタバレあり!)

 

2092年、地球は砂漠化や土壌の酸素化が進み、人間がほとんど住めなくなっていた。宇宙開発企業UTSは宇宙空間に人類のための新しい居住地を建設するが、選ばれた一部の人間しか住むことが出来ない。

宇宙船「勝利号」は、チャン船長(キム・テリ)や操縦士のテホ(ソン・ジュンギ)を中心に、宇宙に散乱する金目のゴミの掃除に励む日々を送っていた。腕は確かだが、荒っぽい仕事さばきのせいで稼ぎは修理代に消え、借金が嵩んでばかりの貧乏船だ。

ある日、テホが業務中に一人の少女を発見する。その少女は行方不明の子ども型ヒューマノイド「ドロシー」に酷似しており、水素爆弾を内蔵した大量破壊兵器だという。金欠に喘ぐ勝利号の乗組員たちは、ドロシーを使って大金を得ようと危険な取引に乗り出す。(wikipediaより引用)

 

 

「ヴィンチェンツォ」のソン・ジュンギ氏が主演との事で鑑賞致しました。

 

楽しかったですよ!!

 

韓国初のSF映画という触れ込みだったので物見遊山マインドでしたが、完全にヴィジュアルがハリウッドレベルで驚愕!         

これが初て!!!!凄いな、韓国!!!!!

SFは懐具合がダイレクトに画に出がちですが、CG、VFX、美術、衣装など非常に豪華でした。

 

またキャストもメインはほぼ韓国人ですが、国際色豊かな配役。こういう時に気になる言語問題も、同時通訳Bluetoothイヤホンという未来テクノロジーでサクッと解決。

 

ストーリーに関しては、正直100万回観た事あるタイプのものですが、それでいいんですよ。だって初だから!!                          

この奇をてらわない姿勢に私はとても好感も持ちました。

まずは今までの数ある名作を踏まえてしっかり王道をやる。そうしていく内にそのジャンルの体力がつくので、どんどん変化球も生まれてくる。

非常に充実した文化の生まれ方だなと思いました。

 

親子に軸を置いたのも韓国らしくて良かったですね。

 

「勝利号」クルーを演じる4人はもう、実力派安心印の方々でして。

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宇宙はみ出し荒くれ者の皆さん(割と元エリート)

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中の人にしとくには惜しいユ・ヘジン氏

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ヴィランとしてしっかりとしたお芝居をされたリチャード・アーミティッジ

個人的に可愛らしくて華奢な女優さんが演じる無骨なボスってちょっと苦手なんですが、(やっぱリプリーとかフュリオサとか観ちゃうとさ、、)彼女は仕草や口調などで説得力を持たせていたと思います。(てかそれが芝居か。)

 

 

ちょいちょい、ん???って所は無きにしもあらずではありますが(序盤のモタつきや、要素を刈り込めば2時間以内に収まったかも)、これだけ全部乗せしたわりには良く着地していたなと!

 

 

今後も韓国SF映画が作られると思いますが、現状の韓国映画界を考えるともう楽しみでしかないです。

ここに彼の国お得意の容赦ない暴力描写や禍々しさ、絶望演出が加わったらまた新しい世界が観られるのでは!(英語力の高さも利点ですな!!)

 

隣国で脳を散らしながらお待ちしております!!!

 

楽しみだーーー!!!!