新たなる推しとの出会い『ETERNALS』
『ETERNALS』アメリカ映画/2021年
(ネタバレあり!!!)
遥か太古、絶対的存在であるセレスティアルズによって生み出され、邪悪なディヴィアンツから人類を守ることを命じられた不死の宇宙種族エターナルズは7000年以上人類を見守り、時に導いていた。 遂にディヴィアンツを殲滅したエターナルズは解散しそのまま地球で密かに暮らしていた。 しかしサノスによる宇宙の生命半減が元に戻った後、再び姿を現したディヴィアンツを倒すため再度集結することとなる。
(wikipediaより引用)
アベンジャーズが終わり、新しいマーベルユニバースヒーロー集合の今作、鑑賞してまいりました。
実はちょっと期待値を下げて行ったのですが、ちゃんと楽しめました!
7000年前に地球に来て、人間を食うディヴィアンツからずっと人類を守りつつ、技術発展に貢献したりと陰ながら我々を見守ってきたエターナルズ達。
当然めちゃくちゃ強いのですが、じゃあサノスで大変だった時何してたかっていうと、彼らディヴィアンツ案件しか介入出来ない指令を受けているので、多分近所の人達をちょっと助けたりしてたんでしょうね。
観る前は、敵をどうするのかなと思ってたんです。
もうサノスっていう指鳴らすだけで人類の半分消せる最強の敵出しちゃってるわけですし、更にそれより強いのがまた襲って来ましたじゃあ興醒めではと危惧していたのですが、そこはきちんと考えられてました。(当たり前か)
宇宙の絶対的存在セレスティアルズ
↓
星作る
↓
知的生物作る
↓
その知的生物を守る為に他生物を捕食するディヴィアンツ作る
↓
そのディヴィアンツが暴走、知的生物をめっちゃ食う
↓
ディヴィアンツ駆除の為にエターナルズ作る
↓
エターナルズに守られた知的生物のエネルギーが一定以上に達すると新たなセレスティアルズが星の内部から爆誕し、新たな銀河が生まれる(その星は消滅)
↓
繰り返し
という事らしいです。(多分)
つまりエターナルズ達は人類を帰還指令があるまでずっと守っていくもんだと思ってたのに、実はセレスティアルズの餌作りをさせられていたと。
っていうのを何百万年も他の星とかで繰り返していたと。(毎回記憶消されてた)
そこに気付いた彼らの戦いという設定でした。
まぁ、敵が強いのは超強いっていうか、もう相手は宇宙ですからね、パワーはインフレしているんですが、また他の星から外敵が来たってよりかは飲み込みやすかったです。
で、マーベルといえば、キャスティングの妙なわけですが、今回これから地球を守って下さる皆さんがこちら!
多様になりましたー!!
アベンジャーズなんて初期メンほとんど白人男性ですからね。嬉しい!
セルシを演じるジェンマ・チャン
「キャプテン・マーベル」のミン役を経てなんと2度目の登板!しかも主役。
長身で理知的で悩める主人公といったところ。正直そこまで印象が強く残らなかったのですが、とても絵になる役者さんですし、今後を楽しみにします。
(期待してる!)
リーダー エイジャックを演じるサルマ・ハエック
以前なら絶対男性が当てられていたこの役に彼女がキャスティングされた事もとても嬉しいです。唯一、事の真相を知っていた彼女が慈しみにより反旗を翻した過程に説得力を持たせてくれました。
(おかんみ)
スプライトを演じるリア・マクヒュー
子供の身体で作られた為、成長出来ずに7000年。でも実はセルシの元カレ、イカリスに恋してるという切ない設定。良いピノコ感でした。鑑賞中、この子今後めっちゃ大きくなっちゃうしどうするの?!と思ってたんですが、最後人間にしてもらえました。
(良かったね)
キンゴを演じるクメイル・ナンジアニ
パキスタン出身でコメディアンでもある彼。面白パートを担当してましたが、しっかり鍛えた二の腕でキレキレアクションも披露してました。エターナルズ業が暇になってボリウッドスターになったのは楽しかったですが、ダンスの腕はそこまででしたね笑。
(ごめんね!でもいい顔だったよ!)
マッカリを演じるローレン・リドロフ
マーベル初の聴覚障害者ヒーローでめちゃくちゃ脚速い彼女。ご自身も聴覚障害者だそうで、幼い頃は映画やメディアに取り上げられない為同じ障害を持つ人は世界に数人しかいないと思っていたそう。
優しげな雰囲気で友達になるなら彼女がいいですね。
(でも5000年宇宙船に引き篭もってた強者)
ファストスを演じるブライアン・タイリー・ヘンリー
技術担当のファストス。広島への原爆投下で人類を見限ったものの、愛する人と子供を得て戦闘に再加入。
彼の同性愛者設定を殊更に強調しない所も好感持てました。子役可愛かったっすね。
指が長いので能力発揮シーンが非常に映えます。
(コメディーターンも良いよ)
イカリスを演じるリチャード・マッデン
七王国の良心、スターク家の長男ロブでお馴染み。デイン役のキット・ハリントンとのシーンは胸熱ですな。今作でも先に死んじゃいました。端正な顔立ちなので、大義と情の間で悩む役が良く似合ってました。
(融通を効かせるのが苦手)
セナを演じるアンジェリーナ・ジョリー
ご存じアンジェリーナ・ジョリー。自分、鑑賞前は彼女がセルシのポジションだと思ってたんですよ。だからあんま興が乗らなくて…。アンジーの事は大好きなんですが、何というか彼女が主役だとアンジー歌舞伎みたいになっちゃわない?と…。(マレフィセント的な)
そしたらどっこい、まさかの脇!
役柄も超絶強いが、エターナルズ特有の不治の病(記憶消去時に起こるバグでおそらくPTSD的なもの)を発症し、とても不安定な状態にあるのをドヤではなく繊細に演じてました。さすが!
(すんませんした!さすがっす!)
ギルガメッシュを演じるマ・ドンソクことドン・リー!!!!!!!
私はドンソクの兄ィを観る為だけに映画館へ行ったといっても過言ではないです。
もうファーストショットで泣きました。ほんと涙出てきました。税金徴収課のペク課長がアンジーの隣に!!!!!
能力もシンプルに殴るだけという兄ィの二の腕を存分に生かしたものだし(張り手もやってくれた泣!)、可愛いエプロン姿でマブリー全開だし(そのパイ食わせろ泣!)、韓国語話してたの忘れる位英語流暢だし!!!!
制作者側のマブリー愛、しかと承りました。
でも死ぬの早すぎだろ!!!!!早いよ!!!!後2作ぐらいは出てよ!!!!誰がアンジーの面倒見んのよ!!!!
アンジーとの兄妹感も最高でしたね泣。今思い出しても泣けますわ泣。
(辻褄とかどうでもいいから生き返ってくれー!!!!)
ドルイグを演じるバリー・コーガン(ほんとはキオガンだと思う)
マ・ドンソク目的で観に行ったのは本心なのですが、私、この度、彼、バリー・コーガンに落ちました。
良すぎる…。
「聖なる鹿殺し」で全ての不条理を体現した不条理顔役者として今まで認識してたのですが、これはやばい。私好みの魅力が炸裂してました…。相変わらず顔は不条理なのですが、ふいに見せるマッカリへの可愛さのギャップがズルすぎる。彼の出演作を漁らなくてはと思っている所です。やばい。
(不条理とのギャップ。やばい)
あとはこちら
デインを演じるキット・ハリントン
何も知らないジョン・スノウことキット・ハリントンですが、今回も割と何も知らなかったですね。ただこの先、人間側のヒーローとして活躍していくそうです。
(ちょっとだけ知ってる)
というわけで、地球が毎回大変な事になりヒーローが奔走するという荒唐無稽な世界観を、しっかりとした役者陣とアップデートされた倫理観で出だしは好調でした!
アベンジャーズシリーズが未見でもそれほど問題はないかなと思います。サノスってラスボスが人類を半分消滅させた事がある、それをアベンジャーズが元に戻した位知っていればいいかな。(しかし、字幕の指パッチンってどうにかならないんですかね。それでいいのか?)
マーベルはその時々の社会を反映させた作りになることが多いので、これからもなるべくリアルタイムで追っていけたらなと思います。
新たな推しも見つけられたしね!
ありがとうございましたー!!!!